【歴史】 日本の書道は何と呼ばれている?
【歴史】 日本の書道は何と呼ばれている?
日本の書道は「書道」または「習字」と呼ばれています。
では、2つの違いはどんなものがあるのでしょうか?
どちらも同じではないの???そう思われた方は、この続きをチェックしてみてください↓
読み方:しょどう
毛筆によって書の美を表そうとする芸術。中国で古くから発達。日本に伝来し、平安時代に草仮名がつくられたことと相まって独自の発展を遂げ、世尊寺(せそんじ)流・持明院(じみょういん)流・定家(ていか)流・青蓮(しょうれん)院流などの流派が生じた。
読み方:しゅうじ
文字を正しく、美しく書く練習。もと、小・中学校における国語科の一分野。現在では書写といい、硬筆と毛筆とによって指導される。
なるほど。
書道は、アートに近いものなのですね。一方、習字は学習的要素が強い。
書道>習字という感じでしょうか。
習字をワンランクアップさせたものが書道。そのような印象を持ちます。
ちなみに、硬筆と毛筆についてですが、硬筆は鉛筆、ボールペン、万年筆など先の固いペンのことです。毛筆は筆となります。
書道は筆の一択に対して、習字は使用できる道具が多様なのですね。
言葉の意味だけではなく、使用する道具も異なるということ。
もともとは中国から派生したという書道。
文字を書くことだけでなく、筆や墨の作り方、和紙のすき方などその技術も伝わり、日本では書道(筆を使用して文字が書けること)=教養があるとして一般庶民にも広まったようです。
では、なぜ習字が出てきたのでしょうか。
書道で事足りたのでは??
その起源は戦後まで遡ります。
昭和22年(1947年)にGHQ(連合軍総司令部)の指示によって小学校、中学校で毛筆が廃止された。国語科における「硬筆書き方」のみが残された。
<令和 2 年度 生活文化調査研究事業(書道) 報告書参照>
なんと。書道を禁じられたので名称を変えて、何とか復活させたためのようです。書家の豊道春海らによって小学4年生から毛筆習字ができるようになったと。
その後~現在に至るまで、日本の小学校・中学校までは習字、高等学校から書道を取り扱えるようになっています。
しかし実際には、「書道」も「習字」もあまり意識していない日本人の方が多いのかなと思います。
ひとたび書道と習字で検索をしてみると…情報が混在しています。
習い事としては高等学校以下の年齢であっても書道を行っている人がいるかもしれません(※我が子たちは習字の方ですが)。
それでは日本の書道を習いたい人はどちらから入るのがよいのでしょうか。
基礎という意味では、「習字」になるかと思いますが、
いざ我こそは自信あり!!!!という方、「書道」をいきなり始めてみるのもよいかもしれません。
大事なことは、ルールやしきたりに則られることではなく、自由な発想でしょう!